一般日は非常に混雑するのでお勧めできないが、ビジネスでーは比較的空いているため、エンターテインメント関連の職業に就いている方や研究をされている方には強くお勧めしたい。
私個人としては、東京おもちゃショーは東京ゲームショウよりもずっと面白いと思っている。何故ならゲームの多くは映像で魅力を伝えられるし、体験版などで配信も可能だが、おもちゃは実際に目の前で見てみないとわからない事が多いからだ。
とは言え、これは普段からまめにゲームの情報を集めており、実際開発現場を目にしている人間の感想なので、一般的には同じくらい面白いのかも知れない。
今回見てきたものに関してはキャラクター、ゲーム、ハイテク、ビルド、その他の5つに分けて紹介したい。
■キャラクター系
言わずと知れた「仮面ライダーウィザード」の変身アイテム、ウィザード・ドライバーだ。おもちゃ大賞のヒットトイ部門の最優秀賞を受賞。昨年はフォーゼ・ドライバーだったので2年連続の受賞。
指輪を当ててスイッチを動かすと音が出る、という定番ながら毎回工夫が凝らされている。
次回はいったいどうなるだろうか?
こちらは宇宙戦艦ヤマトのシリーズ。この物量はおもちゃショーならでは。中高年層を狙った商品は決してターゲットが広いわけではないが、一定した売れ行きが見込めるはず。ブースには巨大ヤマトや「宇宙戦艦ヤマト2199」の劇中キャラクター、山本怜や森雪のコスプレをしたコンパニオンの方もいらっしゃって華やかだった。
こちらは「ダンボール戦機」のシリーズ。すっかり定着した感がある。このシリーズのプラモデルが優れているところは、劇中そのままのサイズ、1/1だという点。主人公たちもお店でパッケージを買ってきて組み立てており、作品との一体感を子供が味わえる。このサイズのロボットで戦うエンターテインメントはいつか実現して欲しい、と子供ならずとも思ってしまうところに人気の秘訣があると思っている。
スクウェア・エニックスのプレイアーツ改シリーズ。スクウェア・エニックスの関連商品に限らず、HaloやUnchartedなど様々な海外ゲーム、バットマンなどのフィギュアが製品化されている。写真はグリーン・ランタンとワンダーウーマン。どちらも日本ではマニアックな存在。精巧なフィギュアと言えばホットトイズなどが有名だが、あちらはなかなか手を出しにくい価格。国産フィギュアは3000円~5000円でそれなりのクオリティのものが手に入り、コレクションしやすいという強みがある。
おまけ。アイアンマンMk.42。店頭ディスプレイ用ではなく売り物というのがポイント。
なんと1,800,000円! どんな方が購入するのだろうか?
■ゲーム系
若年層向けのトレーディングカードゲーム「オレカバトル」。プレイするとカードが出てくるのだけど、元々入っているカードが出てくるのではなく、名前入りのカードが印刷されて出てくる。自分だけのカードなので「オレカバトル」という話。もちろん絵柄などは決まっているのだけど、レベルが上がってパワーアップする際に能力が選べたりするし、カスタマイズした結果も印刷されたカードに反映される。次回プレイ時にはそのカードを読み込ませて続きをプレイする。
トレーディングカード系はシリーズが新しくなった時に滞留在庫が問題になるため、その対策という事だったが、名前入りでカスタマイズされているのでプレイヤー本人にも愛着が出来るし、単に開発側の都合を押しつけていないところに好感を持った。
オセロはオセロでも4人用というオセロ。コマが非常に工夫されており、六芒星型のくぼみに回転してきれいに収まる。また、カスタムルールとして、カードが用意されており、場を乱す事が出来るようだ。やってみないと実際のところどうかはわからないが、アイディアとしては面白そうだ。
マンカラというシンプルなボードゲーム。ボードゲームファンの間では知られているものらしいが、私は初見だったので実際その場でやってみたところ、なかなか奥が深かった。写真は4人用のもの。実は特別なセットがなくても身近なものでプレイできてしまうのだが、石も盤もきれいに作られていて良いです。
■ビルド系
ビルド系に関しては、先日のエントリでも紹介したアソブロックとMECCANOは是非チェックして欲しい。
定番のレゴだが、これはLEGEND OF CHIMAのシリーズ(CHINAではない!)
かつてはこういうシリーズが出る度に、自由なビルドの発想が狭められるのではないかと苦々しく思っていたが、今はキャラクターから入ってそれを改造し、やがてクリエイターやテクニックなどに移行していくのだなと理解出来る。レゴブースにはなかったが他のブースでは、そのあたりの年齢による子供の好みの違いなどが解説されていてビジネスデーならではの面白さもあった。
そしてレゴブロック=男児の遊びというイメージを覆す、レゴ・フレンズ。女の子向けを意識したラインナップで色使いから違う。これが普及していくのかどうか、注目したい。
ハナヤマのキャラクター創作ねんど「コーネル」
非常にきれいな球を作れるのだけど、それよりも球を組み合わせて立体物を作るノウハウそのものに注目したい。話を聞いたところ、元々はデザイン用に使っていたという事で納得。
■ハイテク系
いちばん語りたいパワーチャージャーに関しては、先日のエントリで紹介してしまったので、そちらを参照して欲しい。
超小型クアッドコプター「Spider」やはりラジコンヘリは操縦が非常に難しい。そこに楽しさがありはするのだが、初心者には辛いのでやはり入門機的な存在は必要。そういう意味でこの「Spider」がどうなのか興味あるのだが、残念ながら飛行デモはなし。
■ハイテク系
こちらはタカラトミーのトミカハイパーシリーズ。このシリーズの素晴らしいところは、単にハイパーレスキューという新しいヒーローを作るのではなく、プラレールやトミカの世界を拡張して新しい顧客を獲得したというところ。元々の強みを活かす発想が素晴らしい。
こちらも同じく、プラレールの半分のサイズでプラレールよりもリアル指向の電車を走らせるプラレールアドバンス。元々持っていたプラレールの線路を使って、遊び続ける事が出来る。子供にも大人にも嬉しい拡張。
これはヒロイックなネーミングの水鉄砲「ウォーターファイト」
パワーネプチューン、マッハドラゴンなど子供だけでなくある種の大人をも引きつけるネーミング。
基本的にポンプを引いて撃つのだが、最初に何度もポンプを引いて圧縮して連射したり、ポンプの押し引きで別な銃身から水を撃ったりと色々工夫されている。大人でも我を忘れて遊べそう。
これはおまけ。米国のトイザラスあたりに行くと、相当な範囲の棚がこのNERFで埋められているが、日本ではなかなか流行っていない。銃そのものに対するあこがれが弱く、キャラクターがいないと難しいのかも知れない。ブースで射撃大会をやっていて、6発中4発当てれば景品という事だったのでやってみたところ、見事に5発命中して小型NERFもらいました。
家で試しに撃ってみたけど、これはなかなかの威力。会社で打ち合いとかしてみたいものです。
■総括
これは! と思ったマイクロチャージャーは先日のエントリで紹介してしまったので、今回あまりイノベーティブと感じるものは他になかった。
とは言え、長年おもちゃショーに来ていてもこれは爆発的にヒットするというものを見分けるのは難しい。実のところ爆丸もおもちゃショーで見た時に、あれほど米国でヒットするとは予想だにしなかった。
しかし、どこもそれぞれ問題意識を持って様々なアプローチをしているという事はよくわかるし、ビジネスデーではそういった話もいろいろ聞けるので面白い。
今年あたりはもうちょっとスマートフォンなどを使ったおもちゃやサービスも出て来るかと思ったものの、まだこれといったものはない。アンドロイドの場合、機種間の差なども問題となるのかも知れない。
私としては来年以降、より小型で安定して動く遠隔操作のおもちゃ類の充実を期待したい。
特に、国内においては卓上で気軽に遊べるという事は重要と考える。
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